運動会の余韻

今週の学校便りはA4用紙5枚に及ぶ、運動会の報告by子供達音量でした。

色々なシーンの写真が乗り、皆の作文から抜粋してそのシーンに解説がつきます。

リュウのはリレーの1シーン。

文章はこうです。

「1ばんもりあがったのはリレーです。

 リレーでバトンをおとさずにわたす方法は、バトンをもっている人より

 足がはやい場合は、バトンゾーンのはんぶんから後ろへいく。

 また、じぶんより足がはやい人がバトンをもっているばあいは

 バトンゾーンのはんぶんより前に行きます。

 ぼくがはしったとき、ぼくの耳に入ったのは風の音だけ。

 『わぁ』ともきこえませんでした。7年ぶりにしろぐみがゆうしょうしたことが

 びっくりしました。」



ふんふん、解説がいかにもリュウらしい^^

真剣に走った様子も親バカの胸を打ちます^^



そして、数ある解説で目を引いたのは紅白それぞれ団長を務めた中3の男子二人の作文抜粋。



赤組

「僕にとって特別だと感じるのは、この学校では小学生から中学生という、学年の差が

 大きい児童生徒が混ざって運動会を行うということです。

 正直言うと疲れます。

 1、2年生の元気の良さと何度説明してもなかなかわかってもらえない、もしくは

 聞いていない、という事にはとても困りました。

 ただひたすら「自分もこんな時があったんだな。」と思いながら

 練習を進めていきました。

 日本では先生や親にならない限り、こんな苦労はしません。

 でもこれを自分を大きくする「経験」と思ったら少しだけ頑張れました。

 振り返ってみると、ぼくはナイロビにいたからこそ、この「経験」を得る事が

 出来たと思います。」



白組

「このチームが発表された時、こりゃ団長は自分になるな、と思った。

 なぜなら自分は最高学年である上、ケニア生活がもう3年目だったからだ。

 そして、いざ団長になった時の事を考えると、不安な点がいくつか浮かんで来た。

 特に不安だったのは応援団での低学年についてであった。

 ちゃんと指示に従ってくれるだろうか、ふざけたりしないだろうか、様々な不安が

 頭の中に浮かんだ。そこで僕は考えた。今年の応援は

 新しさを求めながらも、極めてシンプルな応援を作ろうと。

 その考えに考えた応援を、いざ練習してみると、、、やっぱりふざけた。

 しかし、それを注意する子も現れた。

 自分が真剣に取り組めば取り組むほど、白組のみんなはお互いに注意し合い、

 意見を出し合って、予想を遥かに超える立派な応援合戦ができた。

 結局、応援合戦は赤に破れたが、とても素晴らしかったと思う。

 みんな、ありがとう。」



この中3男子二人、もうおばちゃんは涙が出ちゃいますヨ。

なんていい子達なの。

中3は全部でオトコ3名。みんな素直で、大家族のにいちゃん!って感じです。

ここの学校は中学までです。

高校はみんなばらばら。日本あり、海外あり。日本の教育を求め、ケニアの親元を離れる子もいます。

海外にいると15で我が子と別れる事があるのか。。

となると?リュウはもう半分きてるじゃないの。。と急に寂しくなったりして、、^^;



とにかく、この子達が高校で自分らしさを発揮できますように、、と願うばかりです。